5分でわかるRedmineの概要

更新日 2023/10/26
作成日 2023/10/12

オープンソースの課題管理システムRedmine(レッドマイン)の概要をわかりやすく解説します。

目次

Redmine(レッドマイン)とは

Redmineのチケット一覧画面

Redmineは、課題管理や情報共有の機能を備える、プロジェクト運営を支援するためのオープンソース・ソフトウェアです。誰でも自由にRedmineをダウンロードし、インストールして利用できます。

Redmineは、ウェブアプリケーションとして動作するシステムなので、Redmineが稼働している環境があり、ブラウザがあれば、他にアプリケーションをインストールすることなく使用できます。また情報が一箇所に集約されていますので、どこからでもアクセスできますし、複数のメンバーでも使用できます。

Redmineは、ソフトウェア開発プロジェクトとの親和性が高く、SubversionやGitなどのバージョン管理システムと連携できます。Redmine自体の開発プロジェクトもRedmineで管理されていますし、他のソフトウェアでも利用されています。

Redmineが役に立つのはソフトウェア開発だけではありません。様々な種類の事業プロジェクト、イベント開催、組織の日常的なタスク管理、お客様のお問い合わせ対応の管理、社内業務フローの運用など、広範囲に活用できます。

現代の仕事の環境では、タスクの管理やチーム内のコミュニケーションを効率的に行うことが求められます。特にリモートワークの普及や、複数のチームとの協業が当たり前となる中で、適切なツールの導入は業務の質を大きく向上させる要因となります。Redmineはそのような状況に最適なツールです。どのようなツールを使えば良いのかわからない方、表計算ソフトで管理を始めてみたものの行き詰まってしまった方、このページの解説をお読みいただきRedmineの利用を検討してみてください。

Redmine の主な機能

チケット

Redmineの中核機能は「チケット」を使った課題や問題の追跡管理機能です。やるべき作業をチケットとして登録します。課題、タスク、バグなど、しなければならない物事をチケットに登録し、作業を進めたらチケットを更新します。チケットには担当者や期日を設定できるので、誰がどのタスクをいつまでにしなければならないのか、ひと目でわかるようになります。

ガントチャート

プロジェクトを管理するために、課題を細かい作業単位に分け、全体の作業の流れと進捗を視覚的につかめるように並べた図をガントチャートと呼びます。Redmineはガントチャート機能を備えています。チケットを登録するときに開始日と期日を入力すると、チケットが自動的にガントチャートに反映され、作業の順番、予定、進捗がひと目で確認できるようになります。

Wiki

Wikiは、文書を作成・編集する機能です。プロジェクトや組織に関する文書やメモなど用途を問わず作成できます。複数のページを作成し、ページを相互にリンクすることも簡単です。編集履歴が残りますので、比較や復元も容易にできます。

バージョン管理システムの連携

SubversionやGitといったバージョン管理システムと連携できます。コミットの履歴やリポジトリ内のファイルに内容などがRedmineの画面で参照できます。ソフトウェア開発やシステム開発のプロジェクトを運営するときに便利な機能です。

フォーラム

フォーラムは掲示板機能です。ユーザー同士でテーマごとに議論するときに役に立つ機能です。

Redmineを利用するメリット

オープンソース・ソフトウェアなので自由に利用できます。

オンプレミスで運用するのも、クラウドで運用するのも、自由に選べます。資源が許せばプロジェクトもメンバーも無制限に登録できます。

ウェブアプリケーションなのでブラウザがあれば利用できます。

情報が一箇所に集約され、チームメンバーはブラウザを使ってどこからでも更新・参照できます。

チケットが資産として残ります。

課題やタスクをチケットとして登録し、実施した作業を記録していくことが資産として残ります。1年前に実施したタスクと似たようなタスクが発生したときに、進め方を正確に思い出すのは難しいと思いますが、チケットが残っていればどのように進めたか確認できるので、効率良く進めることができます。

また、担当者が変わっても、前任者の残したチケットを参照すれば良いので、引き継ぎもスムーズにできます。

Redmineの利用シーン

Redmineは豊富な機能を備えており、機能を組み合わせることでいろいろな業務に利用できます。

プロジェクト管理

Redmineはプロジェクト管理に必要な機能が多数備わっています。

大きなプロジェクトの場合、サブプロジェクトに分けて進めることがあります。Redmineはサブプロジェクトを任意の階層で作成できますので、プロジェクトの規模に合わせて管理できます。

またRedmine上に登録できるメンバー数の制限もありませんので、プロジェクトごとに必要なメンバーを登録できます。

メンバーが多くなると、情報の閲覧を制御する必要が発生する場合があります。Redmineでは情報の閲覧権限を細かく設定することで制御できます。

タスク管理

Redmineは日常業務のタスク管理にも利用できます。チケットに期日や優先度を付けられるので、チケットの一覧を見ればどのタスクからやっていけばよいかひと目でわかります。

お問い合わせ管理

Redmineはお客様とのお問い合わせ対応の管理にも利用できます。お問い合わせ内容のひとつひとつをチケットとして登録して管理することで、回答ができていないものや回答が遅れているものがひと目でわかります。

イベント開催

イベントを開催するプロジェクトでは、企画/準備/当日などフェーズに分けて作業を進めることがあると思います。Redmineではフェーズを作成し、チケットをフェーズに紐づけて管理できますので、たくさんタスクがあってもフェーズごとに整理された一覧を見て、今どれをするべきか迷うことなく進められます。

Redmineの情報

Redmineの機能や使い方に関する詳しい情報は、ドキュメントFAQ用語解説などにも掲載しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。

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