Redmineのチケットのフィールドをトラッカー/ロール/ステータスごとに必須・読み取り専用に設定する
Redmineのチケットのフィールドはトラッカー/ロール/ステータスごとに必須入力や読み取り専用(閲覧できるが編集できない)に設定できます。組織におけるRedmineの運用にあわせて特定のフィールドの入力を強制したり、逆に特定のフィールドの変更を禁止したりできます。
例えば、次のような運用が実現できます。
必須
- 「新規」と「却下」以外のステータスでは、担当者を必須入力とし、作業中のチケットの担当者の設定漏れを防ぐ。
- 「説明」のフィールドを必須入力とし、題名入力中にEnterキーを押して誤ってチケットが作成されるのを防ぐ。
読み取り専用
- 「開始日」と「期日」のフィールドを管理者ロール以外には読み取り専用とし、担当者が勝手に変更できないようにする。
- 「優先度」のフィールドを管理者ロール以外には読み取り専用とし、担当者が優先度を変更できないようにする。
- 特定のロールには入力不要な項目を読み取り専用とし、入力項目を最小限にして画面をシンプルにする。
フィールドに対する権限設定以外で「必須」となっているフィールド(Redmineの標準設定で必須の「題名」、必須に設定されたカスタムフィールドなど)を「読み取り専用」にすると、必須かつ読み取り専用の状態になり、チケットが作成できない場合がありますのでご注意ください。
例:- テキスト形式のフィールド(題名など)
読み取り専用に設定すると、「入力が必須」かつ「入力できない」という状態になり、チケットを作成しようとしても「◯◯を入力してください」というエラーメッセージが表示されチケットを作成できなくなります。 - ドロップダウン形式のフィールド(優先度、トラッカーなど)
読み取り専用に設定すると、選択肢が空の場合はチケットを作成しようとしても「◯◯を入力してください」というエラーメッセージが表示されチケットを作成できなくなります。選択肢が存在すれば、自動的に最初の選択肢が選ばれて、チケットを作成できます。
- トップメニュー「管理」→「ワークフロー」→「フィールドに対する権限」タブを開く
- ロールとトラッカーの組み合わせを選択して「編集」ボタンをクリック
- チケットのステータスごとに各フィールドの必須・読み取り専用を選択する
- 「保存」ボタンをクリック
ワークフローの詳細については ワークフローの設定 をご覧ください。
「フィールドに対する権限」を設定しても、システム管理者に対して設定が適用されていないように見えることがあります。
これは、システム管理者であるユーザーは全ロールの「フィールドに対する権限」を継承するためです。つまり、所属しているロールとは無関係に、全ロールの中でもっとも緩い制約が適用されます。例えば、あるフィールドがそのユーザーが所属するロールでは「必須」に設定されていても、「必須」に設定されていないロールが一つでもあれば、システム管理者に対しては必須入力になりません。