Redmine 2.1.0 リリース
2012年9月16日、Redmine 2.1.0がリリースされました。
本リリースは、2012年5月にリリースされたRedmine 2.0.0以来のメジャーバージョンアップです。ただ、Redmine 2.0.0はRuby on Railsのバージョンが3.2に更新されただけで新機能の追加はありませんでした。今回は、2012年4月のRedmine 1.4以来の新機能の追加を伴うメジャーバージョンアップです。
主な新機能は次の通りです。
- チケットとワークフローの改良: ロール/トラッカー/ステータスごとに、チケットの各フィールドを必須入力・読み取り専用に設定できるようになりました。また、トラッカーごとに標準フィールドを無効にすることができます。
 - チケット一覧とフィルタ: プロジェクトに対して定義したカスタムフィールドでフィルタを適用できるようになりました (例: “Customer” というカスタムフィールドをプロジェクトに対して追加し、全プロジェクトの中から顧客名を指定してチケットの絞り込みを行う)
 - サムネイル画像: 添付ファイルのサムネイル画像を表示する機能が利用できます。また、Wikiページ、ニュースなど書式付きテキストが使える箇所ではマクロを使って添付ファイルのクリック可能なサムネイル画像を挿入することができます。
 - プロジェクトの終了: プロジェクトの終了/再開が行える新たな権限が追加されました。これまでの「アーカイブ」(旧名称: 「書庫に入れる」)と異なり、終了するプロジェクトは表示は可能ですがすべてのデータ(チケット、Wikiなど)は読み取り専用になります。
 - 子チケットのコピー: チケットをコピーする際、子チケットのコピーも行うオプションが追加されました。
 - REST API: グループの管理がREST API経由で行えるようになりました。また、クロスドメインでのデータ取得に対応するため、REST APIがJSONPに対応しました。
 - マクロ: テキストブロックを受け取ることができるようになりました。これにより独自のテキストプロセッサの実装が容易になります。
 - 内部構造: Javascriptライブラリが Prototype + scriptaculous から JQuery に変更されました。
 
そのほかの新機能の一覧は Redmine 2.1のCHANGELOG で確認できます。
Redmine 2.1インストール手順
インストール・アップグレード時の注意
- 依存するgemの管理にはBundlerが使われています。Bundlerのインストール(
gem install bundler)が必要です。 - Railsをはじめ、Redmineを実行するのに必要なライブラリはBundlerで一括インストールできます(
bundle install) - 2.0以降、プラグインのインストールディレクトリが 
vendor/plugins/からplugins/に変更されました。インストール済みのプラグインを移動してください。 - 1.4以前からアップグレードした環境では 
config/initializers/session_store.rbを削除した上でrake generate_secret_tokenを実行してください。 
新規インストール
以下の記事を参考にしてください。
- Redmineのインストール手順 (Redmine Guide日本語訳)
 - Redmine 2.0をCentOS 6にインストールする手順 (Redmine.JP Blog)
 
旧バージョンからのアップグレード
- 旧バージョンからのアップグレード手順 (Redmine Guide日本語訳)
 
関連情報
Redmineオフィシャルサイト
- アナウンス (www.redmine.org)
 - 2.1.0の変更点一覧 (www.redmine.org)
 - ダウンロード (RubyForge)
 - svnリポジトリ (RubyForge)
 
Redmine.JP
- Redmine 2.0をCentOS 6にインストールする手順 (Redmine.JP Blog)
 - configuration.yml によるRedmineの設定 (Redmine.JP Blog)
 - Redmineのインストール手順 (Redmine Guide日本語訳)
 - 旧バージョンからのアップグレード手順 (Redmine Guide日本語訳)
 - Redmineを使い始めるための初期設定 (Redmine.JP)
 - 使用中のRedmineのバージョンの確認方法 (Redmine.JP)