5分でわかるRedmineの「カスタムクエリ」機能

作成日 2023/12/14

オープンソースの課題管理システムRedmine（レッドマイン）の「カスタムクエリ」機能をわかりやすく解説します。

カスタムクエリ機能の概要

Redmineは、課題やタスクをチケットとして管理します。チケットの一覧画面を見れば自分のやるべき課題やタスクがわかります。しかし、プロジェクトのメンバーが多く、チケットの数も増えてくると、チケットの一覧を見ても自分の課題やタスクを見つけにくくなっていきます。

担当するメンバーが増えると自分が担当しているチケットを見つけにくくなる

Redmineにはチケットを検索するための機能がいろいろ備わっています。例えば、チケット一覧には「フィルタ」という機能があります。フィルタを使うとチケットの一覧を絞り込んで表示できます。例えば、自分が担当しているチケットだけに絞り込めば、チケットが見つけやすくなります。

自分が担当しているチケットだけに絞り込んで表示

また、チケット一覧を表示するときの表示項目を変更する機能も備わっています。例えばチケットの締め切りを表示したいときはオプションを開いて「期日」を追加します。

「期日」の列を表示する

一度設定したフィルタやオプションをブラウザが記憶していれば、次にチケット一覧を開くときも同じ設定が適用され、表示されます。しかし、他のフィルタ設定に変えたときは、先程と同じフィルタを適用するには手動でフィルタ操作をやりなおさないといけません。担当者を自分にするだけならばすぐできますが、「担当者が自分で、期日が来週で、トラッカーがタスクで、期日を表示する」のような設定を毎回手動操作で適用するのはとても面倒です。

これらの設定を次にも利用できるように、設定したフィルタやオプションを「カスタムクエリ」として保存しておく機能が備わっています。一度保存すれば、次から何度でも適用できます。

カスタムクエリは、チケット一覧だけでなく、プロジェクト一覧や作業時間、ガントチャートなどでも保存できます。

カスタムクエリを保存する

ここではチケット一覧画面を例に、カスタムクエリの保存の手順を説明します。プロジェクト一覧など他の画面でも手順は同じです。

チケット一覧画面でフィルタやオプションを適用したあと、「カスタムクエリを保存」をクリックします。

「カスタムクエリを保存」をクリックする

「新しいクエリ」画面が表示されます。

「新しいクエリ」画面

「名称」の入力欄に名称を入力します。ここに入力した内容がサイドメニューにリンクとして表示されますので、わかりやすく、長すぎない名称を入力することをおすすめします。

「表示」の設定は、このカスタムクエリが使用できる範囲を設定する項目です。用途に合わせて選択してください。

「全プロジェクト向け」は、このカスタムクエリを現在表示しているプロジェクトのみで使用できるようにするか、すべてのプロジェクトで使用できるようにするかを変更する設定です。こちらも用途に合わせて設定してください。

これらの他にも様々な設定を行うことができます。詳しくはカスタムクエリ — Redmine用語解説をご覧ください。

入力が完了したら「保存」をクリックします。「作成しました」と表示され、先程入力した名称が表示されます。また、右のメニューに「マイカスタムクエリ」という項目が追加され、その下に保存したカスタムクエリの名称が追加されます。この名称がリンクになっており、クリックするとこのカスタムクエリが適用されたチケット一覧画面が表示されます。