ロール
ロールとは、ユーザーがプロジェクト上で行える操作を定義したものです。Redmineには「チケットの追加」や「チケットの追加」など約60の権限があります。それらの権限の有無をまとめて定義したものがロールです。
また、チケットのステータスをどのように遷移させることができるのか定義する「ワークフロー」でもロールが参照されます。
ユーザーをプロジェクトの メンバー として登録する際にはそのユーザーをどのロールとするのかも指定します。これにより、そのユーザーがプロジェクトでどのような操作が行えるのかが決まります。
インストール直後のRedmineには「管理者」、「開発者」、「報告者」 の3つのロールが登録されています。
- 管理者
- そのプロジェクトにおけるほぼすべての操作が行える。
- 開発者
- メンバーの追加、チケットの書き換えや削除など一部の操作が行えないが、通常の利用に十分な権限が与えられている。
- 報告者
- テスト担当者を想定したロールで、チケットの登録など限られた操作のみが行える。
管理者ロールはRedmineの「システム管理者」とは別のものです。あるプロジェクトで管理者ロールを割り当てられてもRedmineのアプリケーション全体の設定画面にアクセスできるわけではありません。
デフォルトのロールのほかに、特別な意味をもつ組み込みロールがあります。
- 非メンバー
- ログイン中のユーザーが、自分がメンバーとなっていない公開プロジェクトにアクセスする際に適用されるロールです。
- 匿名ユーザー
- ログインしていないユーザーが、公開プロジェクトにアクセスする際に適用されるロールです。
ログインしていないユーザーが公開プロジェクトにアクセスできるのは、「管理」→「設定」→「認証」画面で「認証が必要」がOFFになっているときです。
ロールに割り当てられた権限の確認や変更、新たなロールの作成は「管理」→「ロールと権限」画面で行います。各ロールの権限を比較したり、複数のロールの権限をまとめて変更するときは「管理」→「ロールと権限」→「権限レポート」画面が便利です。
組み込みロールである「匿名ユーザー」「非メンバー」は削除できません。