Wikiやチケットの記述にHTMLタグを使用したい
Redmine 5.0は3つのテキスト書式「Textile」、「Markdown」、「CommonMark Markdown」に対応していますが、このうち Markdown と Textile についてはセキュリティ上の理由からHTMLタグの使用が制限されています。
HTMLタグを使用する方法は現在選択されている「テキスト書式」の設定(「管理」→「設定」→「全般」画面)により異なります。
CommonMark MarkdownではそのままでHTMLタグが使用可能です。特別な対応は不要です。
「テキスト書式」の設定(「管理」→「設定」→「全般」画面)を「CommonMark Markdown」に変更してください。Redmine内部で使用されるMarkdownエンジンが Redcarpet から CommonMaker に切り替わり、HTMLタグが利用できるようになります。
なおRedmineの将来のバージョンでは Redcarpet ベースの Markdown は 廃止され CommonMarker ベースの CommonMark Markdown に一本化される予定です。
もし CommonMark Markdown に対応していないRedmine 4.2以前の Markdown でどうしてもHTMLタグをを使用したい場合はソースコードの変更が必要です。
lib/redmine/wiki_formatting/markdown/formatter.rb
の末尾付近にある :filter_html => true
という記述の true
の部分を false
に書き換えてRedmineを再起動してください。
TextileでどうしてもHTMLタグをを使用したい場合はソースコードの変更が必要です。
lib/redmine/wiki_formatting/textile/redcloth3.rb
の末尾付近で、使用できるタグを ALLOWED_TAGS
という定数に格納している箇所があります。そこに使いたいタグを追加してRedmineを再起動してください。
例: <a>
, <font>
を有効にする
ALLOWED_TAGS = %w(redpre pre code notextile a font)