configuration.ymlの設定項目
Redmineのシステム設定を行うための設定ファイル /config/configuration.yml
の項目とその意味の一覧です。
メールサーバの設定
Redmineがメールを送信するための設定です。Redmine 1.2以前は config/email.yml に記述していたものです。
設定項目 | 説明 |
---|---|
delivery_method | Redmineからメールを送信する方法です。SMTPサーバを使う場合は :smtp 、sendmailコマンドを使用する場合には :sendmail です。 |
port | SMTPサーバのポート番号を指定してください。 |
authentication | SMTPサーバの認証方式を指定してください。 :plain , :login , :cram_md5 のいずれかです。SMTPサーバが認証を必要としない場合はこの項目は不要です。 |
domain | Redmineが動作しているサーバのFQDNを入力してくだしさい。 |
user_name | 認証の際に使用するユーザ名を指定してください。認証を必要としない場合はこの項目は不要です。 |
password | 認証の際に使用するパスワードを指定してください。認証を必要としない場合はこの項目は不要です。 |
設定例については メール通知のためのconfiguration.ymlの設定 をご覧ください。
アップロードされたファイルの保存場所の指定
Redmineにアップロードされたファイルの保存先をデフォルトのディレクトリ(Redmineのインストールディレクトリ直下の files ディレクトリ)から変更することができます。絶対パスで指定してください。
例
ファイルの保存場所を/var/files/redmineにする
attachments_storage_path: /var/files/redmine
オートログインcookieの設定
Redmineへの自動ログインが有効な場合に作成されるcookieについて、以下の項目の設定ができます。
- cookieの名前
- cookieのパス
- セキュアフラグの有無
デフォルト設定は以下の通りです。
設定項目 | 意味 | デフォルト値 |
---|---|---|
autologin_cookie_name | 名前 | autologin |
autologin_cookie_path | パス | / |
autologin_cookie_secure | セキュアフラグ | false |
例
cookieの名前を「redmine_autologin」にし、パスを/redmine/、セキュアフラグ有効にしたい場合
autologin_cookie_name: redmine_autologin autologin_cookie_path: /redmine/ autologin_cookie_secure: true
SCMコマンド(実行ファイル)の設定
svnコマンド、gitコマンドなど、バージョン管理ツールの実行ファイルのパスを明示的に指定できます。デフォルトと異なるディレクトリにインストールされている場合や、パスが通っていない場合などに設定します。
デフォルトでは次の値が使われます。
設定項目 | 対応するツール | デフォルト値 |
---|---|---|
scm_subversion_command | subversion | svn |
scm_mercurial_command | mercurial | hg |
scm_git_command | git | git |
scm_cvs_command | cvs | cvs |
scm_bazaar_command | bazaar | bzr |
scm_darcs_command | darcs | darcs |
例
mercurialの位置を指定
scm_mercurial_command: D:\Program Files\TortoiseHg\hg.exe
データベースの暗号化
通常は平文でデータベースに保存されるバージョン管理システムとLDAPのパスワードを暗号化することができます。暗号化には256bitAESが用いられます。
database_cipher_key: ******
******には任意の暗号化鍵を入力してください。
注意: データベースを暗号化した状態で暗号化鍵を紛失・変更されるとデータベースを読み取ることができなくなります。
既に平文でパスワードが保存されている場合
既に平文でパスワードがデータベースに保存されている場合は暗号化鍵を設定した後に rake db:encrypt RAILS_ENV=production
を実行して下さい。保存されているパスワードが暗号化されます。
暗号化前
mysql> select account_password from auth_sources; +------------------+ | account_password | +------------------+ | ldappasswd | +------------------+
暗号化後
mysql> select account_password from auth_sources; +----------------------------------------------------------------+ | account_password | +----------------------------------------------------------------+ | aes-256-cbc:BgYzwok2En2Wp9pDp78yCg==--n+6K/4G8HTqnaCcSIObVfA== | +----------------------------------------------------------------+
プラグインで使用される画像等の自動コピーを無効化
通常、Redmineが起動する際にプラグインのassetsを public/plugin_assets/
に自動でコピーしますがそれを無効にすることができます。
mirror_plugins_assets_on_startup: false # コメントアウトを解除
ImageMagickのconvertコマンドを設定
チケットに添付される画像のサムネイルを作成するために使用されるImageMagickのconvertコマンドのパスを設定します。
例
imagemagick_convert_command: c:/im/convert.exe