時間管理

最終更新: 2016/04/03 [原文]

概要

時間管理(作業時間)機能を使って、特定のチケットまたはプロジェクトに対して、どれくらいの工数をかけたのか記録し、その時間の集計をすることができます。「作業時間」を入力すると、その作業がどのような活動なのか「作業分類」により分類が可能になるほか、作業に対するコメントも付けることができます。予定工数を入力することにより、プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの見積もりに改良を加えたり、各ユーザーの進捗をフォローしたりすることができます。

作業時間にはユーザー名も登録されるので、その該当ユーザーの工数のうち、請求可能な時間を計上することもできます。詳しくは、 作業時間: 詳細 または 作業時間: レポート をご覧ください。

インストールと環境設定

「時間管理」は、Redmineの標準モジュールの一つであり、新規プロジェクトのフォームでは モジュール のセクションで、既存のプロジェクトでは 設定 タブで、プロジェクトごとに有効または無効にすることができます。

チケットへの作業時間の登録

チケットの詳細を表示した画面で 時間を記録 をクリックして、作業時間を入力できます。

また、チケットの更新時に作業時間を記録することもできます。

プロジェクトへの作業時間の登録

チケット番号の入力欄を空にすると、プロジェクトに対して工数入力ができます。

時間の入力で使える単位

予定工数や作業時間は次のような形式で入力できます:

  • 標準的な時間と分の入力形式: 1h, 1 h, 1 hour, 2 hours, 30m, 30min, 1h30, 1h30m, 1:30
  • 十進化時間での時間と分の入力形式: 1.5, 1,5 (どちらも 1h30 と入力するのと同じです)

十進化時間について

Redmine上で予定工数や作業時間の入力を 十進化時間 で行う場合は、次のことに注意してください

  • 例: 4つのチケットに対して、作業時間をそれぞれ1.00、 0.10、 0.15、 0.40と入力したとします。作業時間: レポート を表示して結果を確認してみましょう(「概要」画面の右サイドバー → 作業時間 → 「詳細 | レポート」)。作業時間の合計は2時間5分と表示されると思うかもしれませんが、実際には 1.65時間と表示されています。
  • 説明: この「挙動」は正常な想定通りのものでありバグではありません。十進化時間でこの4つの作業時間の入力を集計したため、この結果になるのです。標準の時間と十進化時間の関係は次のようになります:
    • 十進化で 1.00 は 60分 (1 時間)
    • 十進化で 0.10 は 6分
    • 十進化で 0.15 は 9分
    • 十進化で 1.65 は 24分
    • 十進化で 1.65 は 24分
    • 2時間5分 (125分) は 十進化では 約2.0833333333333335時間

Redmine上では少数第3位で四捨五入をするため、(上記の最後の例で分かるように)十進化時間とはごくわずかな誤差が生じることがあります。

以下のサイトも参照してください。

コミットメッセージ経由での作業時間の登録

「設定」→「リポジトリ」画面で 「コミット時に作業時間を記録する」 にチェックを入れると、次のような形式でコミットメッセージに作業時間を入力して、チケットに作業時間を記録することができます(先にチケットIDを書いてから時間を書いてください):

Fixed something, #435 @1h30

このコミットメッセージで、#435のチケットに1時間30分の作業時間が記録されます。

不具合が発生する場合は、「設定」→「リポジトリ」画面で、「作業時間の作業分類」の項目が「既定」以外になっていることを確認してください。そして、以下のような書式でコミットメッセージを入力してください。

refs #435 @1h30