プロジェクトの設定
最終更新: 2017/08/22 [原文]
あるプロジェクトにおいて必要な権限を持っているメンバーは、プロジェクトの「設定」タブでそのプロジェクトに関する設定が行えます。
情報
この画面ではプロジェクトの基本的な(しかし重要な)設定を行います。
基本的な設定
- 名称: プロジェクトの表示名です。
- 説明: プロジェクトの概要に表示される説明文です。
- 識別子: アプリケーション内部で使用されます(一意でなければなりません)。いったんプロジェクトが作成されると、識別子を変更することはできません。
- ホームページ: プロジェクトの「概要」画面 に表示されるホームページのリンクです。
- 公開: チェックボックスがONの場合、このプロジェクトのメンバーでないユーザーも含め、全ユーザーがプロジェクトを閲覧できます。チェックボックスがOFFの場合、プロジェクトに所属するメンバーのみが、各々のロールで付与された権限にしたがってアクセスできます。
- 親プロジェクト名: 親プロジェクト名を指定できます。プロジェクトの階層は2までに制限されています。親プロジェクトはサブプロジェクトになることはできません。
システム管理者が設定した プロジェクトのカスタムフィールド があれば、「公開」のチェックボックスの下に表示されます。
トラッカー
このプロジェクト内でどのトラッカーを使うのか選択できます。
- トラッカー: このプロジェクト内のチケットで使用するトラッカーを選択します。なお、新しいトラッカーを作成できるのはシステム管理者のみです。
カスタムフィールド
- カスタムフィールド: このプロジェクト上のチケットで使用するカスタムフィールドを選択してください。新しいカスタムフィールドはシステム管理者のみが作成できます。
「全プロジェクト向け」と設定されているカスタムフィールドはチェックボックスをOFFにできません(「全プロジェクト向け」の設定変更はシステム管理者のみがカスタムフィールドの作成/編集画面で行えます)。
モジュール
この画面では、プロジェクトで使用するモジュールを選択できます。
モジュールを無効にしても、それまで入力されたデータが削除されることはできません。ユーザーがアクセスできなくなるだけです。有効にすれば再びデータとともにアクセスできるようになります。例えば、あるプロジェクトで「チケットトラッキング」モジュールを無効にしたとします。これでチケットが削除されることはありません。再度有効にすればアクセスできるようになります。
組み込みのモジュール
- チケットトラッキング: チケット管理機能を提供します。チケットのカテゴリ、バージョン、ロードマップ、バージョンの詳細画面もこのモジュールが提供しています。
- 時間管理: 時間管理機能を提供します。
- ニュース: ニュース機能を提供します。
- 文書: 文書機能を提供します。
- ファイル: ファイル機能を提供します。
- Wiki: Wiki機能を提供します。
- リポジトリ: リポジトリ機能を提供します。
- フォーラム: フォーラム機能を提供します。
- カレンダー: カレンダー機能を提供します。
- ガントチャート: ガントチャート機能を提供します。
プラグインをインストールすることでモジュールを追加することができます。プラグインはRedmineサーバの管理者のみがインストールできます。
メンバー
この画面ではプロジェクトに参加するメンバーと、各メンバーのロールを定義できます。メンバーとして追加できるのはユーザーまたはグループで、ユーザーとグループはプロジェクトにおいて同時に複数のロールを指定できます。
バージョン
プロジェクトのバージョンは、変更の追跡・計画に利用できます。チケットをバージョンに割り当てることと、各バージョンのチケットの一覧をロードマップ画面で見ることができます。
Note
プロジェクトメニュー内の「ロードマップ」が表示されるのは、「チケットトラッキング」モジュールが有効で、かつプロジェクトに1個以上のバージョンが作成されているときです。
各バージョンに対して以下の情報を登録できます。
-
名称: バージョンを識別するための名前です(必須)
-
説明: バージョンについての簡単な説明です
-
ステータス: ステータスに応じてチケットの割り当てを制限できます:
- open: 制限無し (デフォルト)
- ロック中: このバージョンに対して新しいチケットを割り当てることができません
- 終了: 新しいチケットを割り当てることができず、このバージョンに割り当てられたチケットのステータスを未完了にすることもできません
-
Wikiページ: このバージョンに割り当てるWikiページ
-
期日: このバージョンが完了すべき期日
-
共有: バージョンをほかのプロジェクトと共有します。共有すると、ほかのプロジェクトのチケットも割り当てることができるようになります。設定可能な共有範囲は次の通りです:
- サブプロジェクト単位: 子孫プロジェクト
- プロジェクト階層単位: 直系の先祖・子孫プロジェクト (最上位の親プロジェクトにおいて「バージョンの管理」権限が必要)
- プロジェクトツリー単位: 最上位の親プロジェクトとすべての子孫プロジェクト (最上位の親プロジェクトにおいて「バージョンの管理」権限が必要)
- 全プロジェクト (システム管理者のみが設定可能)
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| None | Subprojects | Hierarchy | Tree | All projects |
| | | | | |
| X X | X X | o X | o X | o o |
| | | | | | | | | | | | | | | |
| --X-- X | --X-- X | --o-- X | --o-- X | --o-- o |
| / | \ | / | \ | / | \ | / | \ | / | \ |
| X V X | X V X | X V X | o V o | o V o |
| / \ | / \ | / \ | / \ | / \ |
| X X | o o | o o | o o | o o |
| / | / | / | / | / |
| X | o | o | o | o |
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V = 共有されたバージョンがあるプロジェクト
o = そのバージョンにチケットを割り当てることができるプロジェクト
X = そのバージョンにチケットを割り当てることができないプロジェクト
バージョンを公開プロジェクトと共有すると、そのバージョンはすべてのユーザーから見えるようになります。
バージョンの一覧で「完了したバージョンを終了にする」をクリックすると、すべての完了したバージョン(期日到来済みですべてのチケットがクローズされているバージョン)のステータスを自動的に「終了」にすることができます。
チケットのカテゴリ
チケットのカテゴリによって、チケットを分類することができます。例えば、カテゴリはプロジェクトにおける異なるコンポーネントに対応します。
プロジェクトごとに異なるカテゴリのセットを作成できます。また、新たに作成したチケットの担当者を、選択されたカテゴリに応じて自動的に設定することもできます。
カテゴリに対しては以下の設定が行えます:
- 名称: 画面上でカテゴリを識別するための名前です(必須)
- 担当者: このカテゴリを選択して新たにチケットを作成したとき、自動的に担当者にしたいメンバーを設定します
Wiki
プロジェクトごとにwikiを作成することができます。Wikiを使いたいプロジェクトでモジュールを有効にすると利用できます。
- スタートページ: プロジェクトメニューの「Wiki」をクリックしたときと、サイドバー内の「スタートページ」リンクをクリックしたときに表示されるページです(デフォルト: 'Wiki') (必須)
リポジトリ
バージョン管理システムのリポジトリを各プロジェクトに関連づけることができます。リポジトリの設定を行うと、リポジトリの参照やチェンジセットの閲覧ができます。チェンジセットは「活動」画面にも表示されます。
フォーラム
各プロジェクトで、議論を行うためのフォーラムを複数作成することができます。フォーラムごとに以下の設定が行えます。
- 名称: 画面上でフォーラムを識別するための名前です(必須)
- 説明: フォーラムについての簡単な説明です(必須)
作業分類 (時間管理)
選択肢の値 画面で登録されている「作業分類(時間管理)」の値のうち、このプロジェクトで使用しないものを除外できます。
この画面で「有効」のチェックを外したものは作業時間を入力するときの「活動」の選択肢に表示されなくなります。